2009年12月20日

ファシリテーションの奥義は存在するか?

ある日のこと。
JICA研修の帰り際、ファシリテーターの長畑さん、国内研修員の葵さんと
電車に乗って梅田に向かていた。

研修のことなどをとりとめなく話していた。
葵さんからファシリテーションの奥義について聞かれた。
うろ覚えだが、「基本の次に学ぶ実践で伝える奥義のようなことはあるのか」
という主旨のことを聞かれたと思う。

僕は反射的に
「いや、それはないと思う。基本を積み重ねていけば、
実践の際にふとした閃きが生まれるんだと思う。
あるのはただひたすらな基本の積み重ね、練習、実践だけでは」
と答えた。

自分で答えて驚いた。

実は中田さんに師事する中で、僕自身が葵さんの質問を抱えてきた。
なかなかファシリテーションの自分なりの道が見えないので、
まだ教わっていない「何か」があるのだろうと思っていたからだ。

が、今までの学びからそれを直接聞く訳にはいかない。
そこで質問を抱えてきたのだが、葵さんに聞かれた時に、
自分の質問を自分で否定していた。

上記の返答は今まで考えたことはなかった。
一つの閃き、そして今までの学びから得た、自分の答えなんだろうと思う。

幸い基本は明示されている。後は歩むのみだ!
posted by taku at 00:00| Comment(0) | 丁稚、考える。。。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月08日

「why」で聞かれた時の私の返答

中田塾での話題を一つ。

フィリピンでの話。
ルームメイトの韓国人に「なぜ髭をはやしているのか?」と聞かれた。

その時私は「なぜって言われても、、、」と思いながら、
ちょっと考え「いやまぁ、NGOで働いているし、剃らなくてもいいからね」と答えた。

しかし、自分で答えていて、なんだか違和感があったので、
ちょっと自分で考えてみた。「もしwhenと聞かれたらどうだったか?」

そしたら明確な理由があることに思い至った。

whenならそれは明らかで、最初に就職した時。
中古車の輸出の貿易会社。仕事は主にニュージーランドのバイヤーの相手。
バイヤーと一緒にトヨタなどのディーラーに行って商談したり、
オークションに行ったりして車を買う仕事。

その時、僕は二十歳。
ただでさえ東洋人は若く見られるのに、実年齢も若い。
それだと舐められるから、髭でも生やしたら?と先輩に言われたのがきっかけ。

理由はあった。でも「why」と聞かれた時には思い出せなかった。
なので、その時に思い至った適当な答えを言った。

なるほど、「why」には操作をする余地がある。
それは意図的ではなく、聞き手の方法によるんだと実感した一こまでした。
posted by taku at 15:26| Comment(0) | 丁稚、考える。。。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月25日

水俣地元学「継承」の課題


続・「効果的な研修ファシリテーション手法」の感想。
あいあいネットの長畑さんを中心に、中田さんも協力して作成したマニュアルだ。

読んでいて一つ思い至ったことがある。
それは地元学の問題点について。

地元学はファシリテーションの概念にとても近い。
共通している用語、考え方も多々ある。

その一つが、「問題の立て方自体が、間違った前提に立っている」(長畑・中田)
という考え方だ。

マニュアルではどういう構造にそれが構築されているのかが、よく描かれている。

一方、地元学の設立者吉本哲郎も
「答えが間違っているんじゃない、問題が間違っているんだ」とよく言う。

全く同じことを指摘している。

が、地元学にはマニュアルはなく、吉本語録がその奥義書となっている。
個人的にはその奥義書を読み解くことを主眼としてきた。
それで一つ論文も書いてみた。

それなりに成果はあったと思うが、思ったよりも険しい道のりだったし、
もちろん道半ばである。それはファシリテーションのように構造的な分析が
なされていないことが原因だと思う。

一方で地元学は脚光を浴びている。
それらを支えているのは、提唱者の吉本さんをはじめ、
何人かの天性のファシリテーターが水俣にいるからだと思う。

全職場の遠藤さん、有機お茶農家のAさん、そして直弟子のTさんなどなど。
理屈をきちんとは理解していなくても、水俣の文脈や地域への深い理解から、
地元学のエッセンスを掴んで、使いこなせる人達が水俣にはいる。

しかし、そうでない人が地元学を真に実践するにはハードルが高い。
つまり僕のような若者がやるには容易ではない。理解が追いつかないからだ。
自然、地元学の上っ面をなぞっただけの「地元学ごっこ」になってしまう。

上記の吉本さんの言葉にしても、その意味を読み解くのは容易でない。
地元学は基本的にはこのような形でしか表現されていない。
細かな実践のマニュアルは実はあるのだが、そこにはあくまで具体的な手順しか
書かれていない。それ通りにやったところで「ごっこ」にしかならない。

水俣に天性のファシリテーターがいるおかげで地元学は発信力を持っている。
その人たちがいなくなればどうなるだろうか。

地元学第二世代には「本家越え」が問われている。
posted by taku at 00:00| Comment(0) | 丁稚、考える。。。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「効果的な研修ファシリテーション手法」を読む

今日は部屋をバルサンでたくとかで、部屋を追い出される。
仕方がなく、ホテルのロビーで待機。

なんとなく勉強する気にもならないので、上記表題のマニュアルを読む。
100pほどだが、中身が濃くて一日かかってしまった。

作成はあいあいネット。長畑さんを中心に中田さんも一部執筆している。
さすがにとてもよくできている。内容が深く、そしてわかりやすい。
今までの自分の行いをふりかえる良い機会になる。
といっても、自分の今までの間違いに気づく機会がほとんどだが。

また昨年水俣で企画した地元学研修も例に取り入れてくれており、
その内容の分析もされていた。自分で創ったものだが、
このように分析されるとまた別の角度から見ることができる。

そして、早速新たな気付きがあったので、
それに基づいて今年の水俣地元学研修をスケジュールを一部変更。

体系的に学ぶことができ、なんだかようやくファシリテーションという概念が
自分の中に落ちてきた感じがする。
posted by taku at 00:00| Comment(0) | 丁稚、考える。。。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月25日

自分に引き付けて考える

明日、マスターファシリテーター養成講座の最終回がある。
僕ふと中田さんにこう言いました。

s「中田さん、今度が最後の講座なのでアンケート書いてもらいましょうか?」
n「いつ?」
s「講座の最後にとか」
n「講座の時間を削って?もったいなくないか。君が参加者だったら嬉しいか?」
s「あっ、、、いえ、嬉しくないです。その分、話を聞きたいですね」
n「そうだろう。それはクライアントのことを考えていると言えるか」
s「、、、、、そうですね、考えていませんね」
n「それに俺はアンケート書かされるの好きじゃないんだよなぁ。
  何のために書くんだあれは?君は好きか」
s「いやぁ、あまり好きじゃないですね、書く内容に困ります」
n「そうだろう?アンケートはこちら側の要望だろ。
  参加者にとって意味はないし、なにより自分が好きじゃないことを
  人にやらせるのはよくない。自分に引き付けて考えるとはそういうことだ」
s「自分に引き付けて考える、、、理解していたつもりだったんですが、、、泣」
n「ただ目的を伝えた上で協力をお願いするのはいいと思うよ」

講座で自分に引き付けて考える、ということを学んでおきながら、
アンケートなどつい習性であまり考えもせずにやってします。
言うは易く、行うは難しだなと実感した一こまでした。
posted by taku at 00:00| Comment(0) | 丁稚、考える。。。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。