2011年01月28日

『先生の名前を聞く』

今日は中田さんと諏訪さんが集まり講座の相談などをしました。

その際に現在の坂西の仕事について報告しました。
具体的には下記ブログに書いたファシリテーション研修についてです。

http://ameblo.jp/phd-kobe/entry-10776362799.html

まず坂西はこう話し出しました。

「PHDの研修生は村の人。NGOワーカーではないので、
 ファシリテーションという存在を知らない。
 その新しい概念を知ってもらうことがあの日の目的でした。

 その導入を悩んでいたのですが、カマルさんに会う、という
 きっかけを得て、そこから始めていきました。」

この話し出しに決定的な間違いがあったことには後で気づきました。
中田さんはどのタイミングで気づいたのかは知りませんが、最初からわかっていたようです。
その間違いについては後ほど。

さて、中田さんに「どのように進めていったのか」ということを聞かれ、
ブログの内容を改めて説明しました。

「カマルさんの話を受けて、先生、リーダー、ファシリテーターの違いを明確にしていこうとしました。
 まずはネパール語と英語のわからなかったインドラさんに説明してもらう形で。
 その後は具体的にそれぞれの先生やリーダーを思い出してもらってやりました。中略」


いくつかのやりとりも中略


中田「先生の名前は聞いたか?」

坂西「いえ、聞いていません。」

中田「諏訪さんならどう聞く?」

諏訪「色んな先生のことを聞いていく。あんな先生、こんな先生がいたはず。
   自分にやる気を与えてくれた先生の一言とか。教室以外の先生とか」


中田「そうだ。わかるか、坂西さん。
   3者の違いをやるというのは空中戦。言葉遊びなんだよ。カマルさんの意図とは違う。
   先生の名前から入って具体的に一つずつ思い出してもらう。そこを聞き込む。
   
   研修生は「自分のためだけじゃなく村のために」と言っている訳だろう?
   それならば何か動機付けを与えてくれた存在がいるはずだ。
   つまりファシリテーターの側面を持った人との出会いがあるはずで、これが仮説なんだよ。」

坂西「(絶句)、、、確かに良い先生はファシリテーターの側面を持っているとは考えました。
   しかし、ネパールの先生からはそれを引き出すことはできないと思い込んでいました。
   今気づきましたが、その思い込みに至ったのには二つの理由があります。
   
   一つは実際にその場で聞いたのですが、ネパールの先生は暗記型で一方的に復唱させるだけ、
   という話、それと実際にネパールの学校を見学したときに見た光景。
   それがぴったりとはまったので、聞き込んでも無駄だと決め付けました。
   それが固定観念ですね」

中田「そうだ。思い込みの罠にはまっている。ただ確かにネパールではそういう側面もあるから、
   聞きこんでも出てこない可能性もある。その場合は仮説を捨てることが大事。
   リカバリーポイントに戻り、次に何を聞く?」

坂西「、、、親との会話とか」

中田「そう。親とか、友人とか。諏訪さんが言ったように先生の別の側面もありうる。
   教室以外での先生との会話に何かがあったかも知れない。
   先生の場合ならいろいろな先生と言うのが横軸で、
   先生の色々な側面が縦軸だ。学校に来ることができない生徒を家にまで
   迎えに来たり、相談にのったりしている先生がきっといるはずだ。
   そこは暗記型の先生ではない側面があるかも知れない。

   ともかく日本に来てまで勉強しに来るわけだから、
   なんらかの出会いなり動機付けがあるはずだ、これが大仮説だ」

坂西「確かにこの大仮説を理解すれば、次に親に聞くとか、は自然と見えてきますね。
   これがなかったから見えなかったということも」

中田「これが仮説をたてるということなんだ」

坂西「研修生の経験を軽んじていたようです。最初に言いましたが、「新しい概念」と思っていました。
   研修生のとってはファシリテーターは新しいはずで、出会ってはいないだろう。
   僕が「新しい」と言う以上、研修生から経験を引き出せるわけもないですね。そう考えていない
   わけだから」



坂西「勉強になりました。ただ一番ショックだったのは「なぜ僕は研修生に動機付けを聞かなかったか」
   ということ、その事実です。例えば「有機農業を志した理由」については事実質問を自分なりにしながら、
   聞いていきました。しかし、ソーシャルワークへの動機についてはそれをしてない。
   表面的な理由はありますが、このことへの興味を持てなかったことにショックを受けています」

中田「そうなんだよなぁ。そこがわかっていないがいる。スキルや手法にとらわれて視野が狭くなっている。
   おおらかな人間性で相手を丸ごと受け止める。そういう部分がないと人は動かない。手法だけでは。」


手法の指摘よりも、自分の研修生との付き合い方を改めて考えさせられる結果となりました。
もちろん手法の部分の学びも大きかった訳ですが。

ちなみに中田さんは坂西への指導ファシリテーションをしながら、
諏訪さんを意識していたようです。う〜ん、なるほど。

(上記の発言は坂西に記憶に頼ったものです。表現や内容もそれほど定かではなく、ある程度の部分は、フィクションというか創作も入っていますので、差し引いて読んでください。)
posted by taku at 01:05| Comment(3) | 丁稚、考える。。。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月30日

ネパール研修生への聞き取り行いました

前回の反省を踏まえ、聞き取り行ってきました。

今回は定石をきちんと守ろう、というのが目標でしたが、
はたしてうまくできたかどうか。

ただ一つ気づいたことがあります。
それは、仕事でやると下心がでてくるということです。

というのは、3月に中田さんにくっついてインドネシアに行ってきました。
そこで漁村の人に聞き取りをさせてもらう機会がありました。
その際には比較的に事実を淡々と聞けたと思っています。

その際との違いを考えてみました。
パーセプションかも知れませんが。

一つはこちら側が英語で質問しないといけないため、
シンプルにしか聞けなかったこと。

一つは現場だったので、モノから入っていきやすかったため。

一つは仕事ではなく、ただ事実で聞くという練習だったため。


今回痛感したのは最後の部分です。
インドネシアでは比較的うまくいった淡々と聞く、が、
仕事で「これを聞きたい」という意識があると、
なかなか我慢ができずに、つい誘導してしまいます。

腰をすえて淡々と聞くことができず、ついショートカットしてしまう。
これも「鶏とたまご」の我慢が足りないということでしょうか。
posted by taku at 00:55| Comment(0) | 丁稚、考える。。。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月28日

私の予断

明日はネパールの研修生へのインタビューの日。
中田さんからの指導を反芻して準備をしています。


◆予断から抜けられません、、、

予断を持ってインタビューしてしまうので、
聞き込んでいくことができない。

例えば、「肥料」と聞いた時に、
「肥料とは何か」ということを聞き込んでいくことができない。

「肥料」とはこういうもの、という坂西の予断があるからです。
僕もたいして知らないくせに、「こういうもの」という
思い込みで進めてしまう。そして空中戦に突入する。

いっそのこと何も知らないつもりで聞いていこうか。


◆具体的に、時系列に

具体的に聞き込んでいく。
シンプルゆえに難しい、明日を前にしてまだイメージができません。
う〜ん、4w1h。

もう一つ、時系列に聞いていく。
これもシンプルでそう簡単ではない。
僕はどうしても一足飛びに聞いてしまう。これも予断かな。
でも、時系列はなんとか明日実践したい。
我慢できるかなぁ
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2010年05月27日

原稿用インタビュー

今日、別の仕事で原稿用のインタビューをしてきました。
限られた時間の中で記事になるような話を聞く。

事実質問で具体的に情景を思い出させることができれば、
いきいきと語られる面白い話しが聞けるのだろうなぁと
理屈では思いながら、「理由」と「きっかけ」を聞いてきてしまいました。

ただ、なかなかすんなりと思い出せないことも多かったので、
そのときには事実質問で手助けできないかと試みました。
40分ぐらいのインタビューでうまくいったのは一回だけでしたが。

そういえば友達の社会学者に中田さんの手法を説明したら、
「おもしろいね、でも社会学ではなぜを10回聞いて、
 それを並べて違いを楽しむけどね」と言ってました。

聞き取り用にはどのように適用させればいいのでしょうか。
現在、悩み中です。
posted by taku at 00:09| Comment(0) | 丁稚、考える。。。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月26日

丁稚、弟子になる

◆今日から弟子になりました?

先日、別の仕事で聞き取りを行ったことはこのブログでも
報告しましたが、その記録を中田さんに見てもらいました。

さ「まだまだかと思いますが」

な「本当にまだまだだな。全くわかっていない」

というやりとりがあり、今日はその記録に従って、
具体的に指導を受けました。

今までもいろいろと指導は受けていた訳ですが、
自分の感覚的には弟子よりも丁稚であり鞄持ちでした。
が、なんだか今日は「あっ、弟子かも」と思いました。

中田さんのところでお世話になって約1年。
中田さんからも「そろそろウォーミングアップは終わりだから」
らしいので、これからは弟子を名乗れるように精進していきます。


◆定石1 「相手から聞いてきたことは掘り下げろ」

相手がわざわざ聞いてきたことは、その人の興味を示すものだから、
掘り下げる。いわゆる無刀どり、だそうです。
和田さん、中田さんはよくやる手だそう。
まさに相手が刀を繰り出してきたわけだからそれを利用しろ、だそうです。

ちなみに僕の記録ではそれは最初のタイミングにありました。
「日本の人たちは私たちから何を学ぶのか」という研修生の質問。
1時間のこちらからのオリエンテーションの後の質問でした。

これを坂西は抽象的な質問だと判断し、
あまり掘り下げずにやりすごしました。

が、ここが研修生と「学ぶ」ということの共通理解を得るチャンスだった、
というのが中田さんの指摘でした。
パートナシップビルディングの機会だったとも。

これは聞き取り中にも全く頭をかすめなかったことでした。
が、結果として研修生に「私は何も知らないから学びたい」と
言わせてしまった。自信が無い研修生に追い討ちをしたのだ。
中田さんが言う機会をやりすごしてしまったことにあるのだと思う。

相手の質問をどう聞いていくか。
まだイメージはもてないが、定石としてそこをフォーカスすること
だけは次からやっていこうと思う。


◆定石2 「抽象的であれば具体化する。本人の経験に落とし込む」

中田さんに言わせれば僕の聞き取りは全て「一般化されたもの」という
ことだった。これは神戸基礎講座を聞きながら自分でも感じたことだった。

具体的に聞き込んでいくとは、「何タカ札でもらったか」というような
詳細を立体的に聞くことであった。
今日は「4w1h全て聞け」ということを言われた。
僕は「いつ」や「どこで」を単発で聞いているだけだったので、
とても思い出させるには至っていないようだった。甘い、とのこと。

ただこれらは定石1の無刀どりのときと違い、
聞き取りをしながらどこか違和感を感じていたことだった。

そうじゃないのに、うまく聞けない、という感覚。
その一つが、上記の「抽象的な答え」だ。

自分なりに経験を聞いていく(これが不十分だったわけだが)、
その中で「よかった」というパーセプションがでてくる。
例えば、「牛の成長がよかった」と返って来る。

そうすると僕は途端に空中戦に引っ張り込まれ、
「その方法を知っていますか」と聞いてしまう。

結果、知っているはずの研修生に、「忘れてしまった」と言わせてしまった。
漠として聞いたから自信のない研修生には何が正解か判断がつかずに、
そう言うしかなかったのだと思う。
それを坂西の質問が引き出してしまったわけだ。

そこで4w1hを使って、具体的に聞いていくことが必要だった。
「よかった」と彼が判断した基準を聞き込んでいくことが。

これは定石1と違って、なんとかできるはずだ。いややってやるぞ。


◆「自分のパターンを見つけそこから学ぶ」

という中田さんの言葉を借りれば、今日ずたぼろにされて良かった。
というのも自分のパターンで言えば、物事を習得するのに
最初からうまく行ったことはあまり、いやほとんど経験がない。

だいたい最初にやってダメで、そこから学んでいくパターンなので、
今日中田さんをがっかりさせるぐらい落ちたのは前向きに捉えたい。
なんだか最近、少しはわかってきたな、と思われていたので、
前よりも馬鹿な質問がしにくくなったためだ。

しかし、それはそれとして、悔しいのは悔しい。
次の聞き取りは週末にある。そこでは中田さんをぎゃふんと言わせてやるような聞き取りを、、、したいなぁ。(早くも弱気)

「まぁ次でいきなりできるようにはならないよ」by nakata

今日は他にもいろいろと学びましたが、一気にはとてもできないので、
ともかくこの2つを次に活かします。乞うご期待。
posted by taku at 23:46| Comment(0) | 丁稚、考える。。。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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