2009年12月21日

新マスターファシリテーター講座 第四回目

今日は久々の事務所。
参加型開発研究所のような事務所でも溜めると会計作業がぼちぼちある。まぁ、ほぼ2ケ月分だから当然か。すっきり終わって快感。

夕方から今年最後の講座。
師走の忙しい時期のせいか二名欠席。残念。

本日は書き下ろしのレジュメを読み込んでいきながら、
参加者それぞれの練習状況を聞いていく。

その中から今日は例を1つ紹介します。

◆ある地域でのプロジェクト
ある参加者があるNGOで働いている。活動地はアジア。
あるモノをある地域で提供することになっている。
コミュニティは16あり、そのNGOが提供できるのは4つ。
さてどうする?現地駐在員がリーダーを集めて聞いたところ、
全てのコミュニティで「欲しい」との声があったそう。
それが課題1。

課題2はその提供するあるモノの管理に関する紙を作る段階に来ている。それを参加型で、かつ地域の人に意味あるものにはどうすればいいか。外部者がつくってもただの紙になってしまうし、、、、というのもの。

そこで中田さんが
 「なるほど、それは重要なところ。その場合は同じように経験を尋ねるんです。例えば村に、、、誰かわかる?」

参加者「井戸を作った時のメンテナンスとか、祭りの時の山車の管理とか」

 「そう。そのモノのガイドラインは村では作ったことがないかも知れない。でも、祭りの山車のガイドラインなら紙でなくても口頭であるはずだ。井戸もそう。で、井戸の現状について聞く。井戸がぼろぼろだったとする。それを聞いていけば「また同じことなる」と誰かが言いだす。そこで皆に考えてもらう。
 きっと村でちゃんとメンテナンスされているものがあるはず。決まりもある。そういうのを暗黙知と言う。それを書かせる。」

参加者「書くことが大事か」

 「現代においては絶対に書くことが大事。森の資源の使い方などは新しいことではない。ただし水道や搬送など新しいことについては書かれた物がないと継承されていかない。だから書くことが大事。村の人に書いてもらう。彼がが言って、こちらが書いてもいい。大切なのは、それがなければ井戸と同じことになると当事者が感じること。数人のリーダーの中で腑に落ちることが大事。
 良いポイントがでてきたので、繰り返すが同じ経験はない。が、似たような経験は持っているはず。」

その後、グループファシリテーションの事などを押させて講座終了。
最後に一言ずつ話してもらったところ、
 「何が起こってもいいと信じる。そうするとかえってうまくいく」
という中田さんからのメッセージに衝撃を受けた方が何人か居られた。落とし所を決め、それに導いてしまう。。。よくわかります。

中田さんからのコメント。
 「信じて待つ。そう構えているとうまく行く。ずっしり感が信頼感にもつながる。テンションが高いところを見せてしまうとうまくいかない。ゆったりと構えると問題、本質が見えてくる。強い信念、場数、これだけです。すると違った風景が見えてくるようになります。
 フォローアップにはなんぼでも応じます。実際に何年もフォローしている人もいます。みなさん楽しい時間をありがとうございました。」

これで今年の講座も全て終了。
私は3回参加させてもらいましたが、どの回も貴重な出会いに満ちていました。受講生のみなさま、ご参加下さりありがとうございました。
そして、今後ともよろしくお願いします!


ちなみに昨日の「ファシリテーションに奥義は存在するか?」の
日記に対して中田さんよりコメントをいただいた。
「奥義はあるよ」とのこと。

「えっ、あるんですか!?」
↓で無いって結論付けたのに、、、、

皆様、失礼しました。
さてその結論、それは、、、、、、

近日公開予定。お楽しみに♪
(実は今日の日記にあらかた書いています。探してみて下さい♪)

2009年12月06日

新マスターファシリテーター講座 第3回目

今回も9名全員参加。

まずは宿題の報告から。みなさん事実を聞く質問は意識してやっていたよう。
何人かは既に違った風景が見えかけている人も。
しかし、何人かからでたのはどうしても提案してしまうこと。
ここからなかなか離れられない。

それを受けて中田さん
「提案はおせっかいだが、それ自体は悪いことではない。その気持は伝わる。しかし、この前天声人語を読んだ。そこにギリシャの哲学者の言葉があって、一番難しいことは「自分を知ること」、一番簡単なことは「人に忠告すること」と言っていた。課題分析を手伝うことが重要。国際協力において我々のまずさは、早計な提案をしてしまうこと。それは明らか。ODAでもNGOでも同じ。」

今日は「事実を聞く」ということを折に触れて確認しながら、
「信じて待つ」、「詳細に聞いていっても嫌がられはしない」というポイントを押させた。

例として中田さんがあげたのは和田さんの例と自身の体験談。

「詳細に聞いても嫌がられない」・・・・
私も疑問だった。しつこく聞いていったら嫌がられるのではないか、と。
インドネシアで和田さんとマイクロクレジットの調査をした。
マイクロクレジットでにんにくを作った農家に行き、
和田さんが若いお母さんに話を聞いていった。
そうするとあんまり儲からなかったことが明らかになった。
それは一時間以上のインタビューだった。村だから人がたくさん集まる。かなりプライバシーに関わる部分だが、彼女は嬉々として答えていた。最後に和田さんが「長い間ありがとう」と言ったら、
「いいえ、あなたに聞いてもらって嬉しかった」とコメントした。
この体験から人は興味を持って詳細に聞かれることを嫌がられないことを知った。

「信じて待つ」・・・・
インドネシアに調査に行った際の話。
調査で網元や村長が外からの援助を住民の代わりに使っていることが明らかになった。これは事実質問の力だった。問題の解決にあたっては地域のNGOが動くべきだと思ったが、私は調査で入っていたし、外部者の私がどこまで言うかは迷いがあった。しかし、池住さんの話、特に鶏の絵を思い出し、我慢しようと試みた。通訳の島上さんは胃が痛かったらしい。「なぜ中田さんは何も提案しないのか」と。
何も起こらず最終日のお別れパーティに入った。そこで、小さいNGOリーダー、フナイが「このままでいいのか、行政に働きかけるネットワークをつくるべきじゃないのか」と言いだした。
それが起こったのは最後の30分だった。その後は早かった。

4年後再訪したらまだ活動が続いていて、嬉しかった。
もし私が、「ネットワークを作って働きかけたら」と言ったら、その場では「いいね」となっても、今のように動いているかどうかはなんとも言えないところ。事実を聞いていっても、行動との間にはタイムラグがある。その間に提案してはいけない。
この時までは「待つ」という行為に自身がなかったが、これを機に確信を深めて行った。

その後は参加者のそれぞれのケースをとりあげながら
話を進めて行く。

個人的に印象に残ったのは、事実質問のその先。
参加者から質問がでて、展開された。

事実質問でセルフエスティームを上げ、対等感を作る。
次に課題分析に入る。まずは思いだしてもらう。
「最近困ったことはありますか」などとになく詳細に思いだしてもらう。
ただある程度まで思いだしてくると、人は自分で考え始める。
そうすると出口に向かって導く質問をしないといけない。
どうやらここが事実質問のその先のようだ。

その後、今回の大きなテーマである、
グループ、ワークショップもしくは組織でのファシリテーションの
技術的なことを押さえて、本日は終了。

今日は2時〜6時の研修だったので、
終了後、有志で交流会へ。いつものカレー屋LUCYへ。
いろいろな話で盛り上がるが、個人的な収穫は子どもの産み分け。
情報提供者はなんと4人の子ども性別をコントロールしたそうな。。。
実践してみます、マスター!

2009年11月30日

新!マスターファシリテーター講座 第二回目


第二回目。前回欠席だった岡山のNGOスタッフの方も参加され、
定員いっぱいの9名が揃う。

まず、中田さんの事実質問。
「前回何を勉強したか覚えている?」
印象を聞くと操作するかも知れない。
知りたいからと言って、そのまま聞かない、とのこと。

・問題から課題へ

問題について話をしている時に課題と問題の違いについての質問があった。
中田さんは次のように説明。「細かい定義にはこだわらない。
問題とは困ったこと。問題を解決しようと試みる時に課題となる」

続けて「ここで大事なのは本当にこの問題は問題なのか、の『本当に』の部分。
課題解決のファシリテーションの第一歩は、本当に課題かどうかを
こちら側ではなくて、本人が確認すること」と指摘。

ここで中田さんが参加者に、何か課題はあるか、と投げかける。
ある参加者が「犬が散歩に行けない」と答え、この課題を取り上げることに。

中田「一番、最近散歩に行ったのはいつですか?」
参加者「昨日」
中田「事実として行けているね。その前は?」
参加者「一週間ほど前」
中田「それで困ったことは?」
参加者「犬が寝ないで夜吠えること」

上記のようなやりとりをやってみせる。
「一番最近」という核心に迫る質問の意味と
問題が課題であるかを確認するための術として、
困ったことを聞くと言う方法を伝授。
その後、以下のようにやりとりを続ける。

中田「いつから犬を飼っている?」
参加者「2004年4月」
中田「よく覚えているねぇ。誰が散歩に行くと決めていた?」
参加者「妹。」
中田「いつごろからいかなくなった?」
参加者「私が2年家を離れて戻ってきたらいかなくなっていた」
中田「妹さんが行くと最初に決めたが、どのぐらいの頻度で
散歩に行くかは決めていた?毎日とか、二日おきとか」
参加者「決めていない」

これだけのやりとりに事実質問のセオリーがかなり含まれている。
その後、セオリーをまとめたレジュメを配布。
今のやりとりをセオリーに沿って解説する。

上記、犬の散歩の件を他の参加者が一生懸命、解決をしようとして
色々な提案をしてしまったことに触れ、
「提案をしてはいけない、本人が気付くことが重要」とコメント。

その後、実際に練習しましょう、ということになり、
「改めたい習慣、直したい癖」、できるだけ人間関係にかかわるもので、
というタイトルで二人一組でワーク。

それぞれの感想は、「一応の解決に至ったが、提案してしまった」
「質問がでてこない」、「話をしている間にポイントがずれてしまった」
「事実を聞いていくのが難しい、フレーズを持つ必要性を感じた」
「一番最初に起こったことを聞かれて、気付きがあった」
「どうしても気持ちを聞いてしまう」「細かく聞けなかった」
「認識と違う角度で聞いてもらい、原因が違っていたことに気付いた」

最後に中田さんが「始めからうまくいくものではない。しかし、
私の経験から起点を聞くことは有効だと言える。」とコメントして終了。

2009年11月23日

新!マスターファシリテーター講座初回!

今日は約二か月ぶりに中田さんと再会。
インドネシアのたばこにやられたらしく喉を痛めてはる。
午前中は、みやげ話を聞き、講座の準備。
領収書、収入印紙、会場準備、配布物の用意などなど。

定刻通り、14:00から開始。
参加者は9名、内一名仕事の都合で欠席で今日は8名。
ボランティアスタッフのMさんと僕を入れて計10名。
今回もNGO関係の人、学校の先生、市役所の人、
そして企業で働いている人、経営者など多様な顔ぶれ。

今回の講座はインドネシアでの和田さんとのやりとりで
より良い研修法を編み出したようで、リニューアル版とも言えるもの。
今までに伝えきれなかったより具体的な練習法を講座の中で学べるようになった。

ただ流れそのものは基本的に今までとそれほど変わりはない。
まず参加者の自己紹介、中田さんの自己紹介。
バングラでの経験、とうとう滞在中に曇りガラスが晴れることはなかったという話。

それが晴れるようになったのきっかけとして和田さんとの出会い。
ラオスに評価団の一員として一緒に行った時の話。
和田さんがインタビューを始めると村人の本音が「必ず」でてくることに驚く。
具体例として例のラマさん、クマールさん、和田さん3者のやりとりを紹介。
詳しくはこちらをどうぞhttp://www.f3.dion.ne.jp/~ipdev/Nwada-tatsujin2.html

そしてこの講座で学ぶことを確認。
1.行動科学
2.対話術
3.セルフモニタリング

セルフエスティームと行動変化の関係を説明し、
ソーシャルワーカーの役割の半分以上は質問力にある、と言及。
もちろん誇張して言えば、という前置詞つきですが。
重要なのは「どの質問から始めるか」それによって方向性が決まる。
しかし、その時はそれがわからなかった。

それが突然わかった瞬間、下記の質問を思いつく。

朝ごはんは何が好き?   ごはん

2.いつも何を食べているか? ごはん

3.今朝は何を食べたか?   パン、(昨日はごはん、おとといはごはん)
これによって一般化した質問は考えを聞いてきたこと、事実を聞いていなかったに辿りつく。
ふりかえって思い出すと和田さんも事実しか聞いていなかった。

その後、5W1Hが何を聞いているかを確認した後、WHYの危険性に言及。
中田さんが坂西に振り、ひげの事例を紹介。
外的要因、内的要因の話をして、自分がした失敗の原因を披露。
「考えさせないで、思い出させる」

そして練習へ。ここからがリニューアル版。
曰く「今までは理屈はわかってもその訓練方法がわからなかった。
だから和田さんと僕以外できなかった。今回はその訓練方法を持ち帰ってきた」

まずペアを作る。
先攻後攻を決め、先攻の人たちを中田さんが連れ出す。
そこでテーマを教える。

後攻の人はテーマもわからず、先攻の人の質問を受ける。
10分経過したところで、質問を中止し、テーマを考えてみる。

テーマは「何か一つのモノを選び、セルフエスティームを上げる。
エントリーポイントを見つける」かな。そういえば正解を聞いていないな。
その後、攻守交代。

その次に二人で一つのモノを選び、それをエントリーポイントに
考えられる質問を10以上考える。それに対する答えも出す。
次にその中から3つ選び、そこから次に進む質問を考えていく。
しばらくやった後に、その3つの中から答えをある程度知った上で、
自分が興味を持てる質問を選ぶ、というのがワークの全貌。

ポイントはまず10の質問を考える、その次に3つ選ぶ、か。
10の質問を考えるということは、先に進む前に、
質問をいくつも考えることが可能であること、実際に考える練習。
3つを選ぶのはリカバリーポイントとするため。
そしてメモはとれない実践での覚えておく方法として、
リピーティング、一度口に出す、という方法を伝授。
その後、宿題を伝える。宿題もリニューアル版。

リニューアル版初体験。
今までと言っていることは全く同じ。
しかし、今まではリカバリーポイントの話などは
言葉で説明するだけだった。
今回からはそれが具体的な練習方法の形に落とされていた。

実際に今までfact questionを試みてきて、
行き詰った時も多々ある。その時にリカバリーポイントの話を聞いていても、
実際にきちんと戻ってやり直せたことはない。
確かにこのワークでその具体的なやり方を体験できたように思う。
ただまだやり方を体験できただけにすぎない。
いきなりできるようになるわけではないので、宿題を含めて、
練習を積むことが必要だと感じた。

最後のふりかえりでは「事実を聞く質問」という概念が
参加者にインパクトを残したことがそれぞれの言葉で表現されていた。

2009年08月07日

11〜12月講座スケジュール決定&申し込みフォーム作成

中田さんと年内最後の基礎講座のスケジュールを決定。
11〜12月に開催します!

最近の講座のふりかえりを行った結果、
もう少し参加者のリソースを引き出しながら
個別ケースを取り上げていった方がより役に立つと判断し、
次回からは3回から1回増やして4回コースとすることにしました。

組織内や活動で課題を抱えている人によりお勧めです。
ぜひご参加下さい。
申し込みフォームも作成しましたので、ご活用下さい。

今日はお隣のKECさんは会計監査だったよう。
前職場での不眠不休の記憶が、、、。
なんと監事の公認会計士さんがボランティアで関わってくれているとのこと。
ありがたい話ですねぇ。感謝です。
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