2010年12月11日

釜ヶ崎FW

ブログ、容量オーバーのために写真がUPできなくなってしまいました。
追加申請中ですので、写真はしばらくお待ちください。

◆釜ヶ崎FW

今日は研修生の要望に応えての釜ヶ崎FWです。
みんなの希望ですが、特にストリートチルドレンの活動をしているノトさんなんかは
強い興味があるようです。

今日は大阪市立大学の白波瀬さんと平川さんにフィールドワークのコーディネートをお願いしました。


◆釜ヶ崎概要レクチャー

まず、お二人から釜ヶ崎の概要についてレクチャーを受けました。

「釜ヶ崎は小さくて都市部に近いが、多くの人が避けて通るマチ。そして地図にはない。
 特徴としては日雇い労働が多い。1950-1970に大量の安い労働力が必要になった。
 賃金が安く家族をもてないことも多い」

「他の特徴としては男女のバランスが崩れている。
 2005年の状況は男性21512人に対して女性は3729人。
 また高齢化が進んでいる。1990年年代にホームレス問題がでてきた。
 当時は2000人ぐらいが路上生活者を余儀なくされていた。」

「日本には生活保護がある。最低限の生活を保障するもの。
 ただ住所がないと申請できないので、ホームレスの人は対象外だった。
 しかし、現在は適用されるようになり、ホームレスの数は減少した。
 だが別の問題も浮上した。それは生活保護が増加しすぎて財政を圧迫したこと。」

「課題としては、一人暮らしによる孤独、関係性の欠如。生きがいや見守る人がいないこと」


◆釜ヶ崎FW

写真がないのが残念ですが、FWで回ったところです。

ドヤ、シェルター、医療費の要らない病院、三角公園での炊き出し、
路上生活者用の清掃事業、施設は立派だけど児童数の少ない小学校、
警察署、路上マーケット、教会の施設、労働センターなどなど、
を説明を受けながらまわりました。

インパクトがあったのは、病院でしょうか。
その存在が労働者の再生産を目的とされており、
行政の暗黙の了解が見え隠れします。

また労働センターの風景も研修員にはインパクトがあったようです。
ちょうど手配師の車などがあり、ここで多くの質問がでていました。


◆質問コーナー

FWを終え、センターに戻ってきて質問コーナーです。
研修員からでてきた質問はざっと下記のようなものでした。

Q,生活保護の条件は?
「生活が困窮していること、家族のサポートがないこと、資産がある場合は無理。
 問題は申請主義ということ。精神障害や知的障害を持っている人はサポートがないと難しい。
 また政府は積極的にサポートしようとはしない。支援団体がサポートしている」

Q,NPOの活動は?
「前述のように申請をサポートし、生活保護にかけることを行っている」

Q,故郷に返す政策は?
「そういうものはない。また日本のホームレスの特徴は家族関係が切れている、ということ。
 帰っても居場所のない人もいる」

Q,政府の支援は?
「2002年のホームレス自立支援法ができた。そこで仕事の紹介や職業訓練を行っている。
 しかし、仕事を作り出すことはしていないので、課題がある」

Q,以前に労働者は他の地域から来たという話を聞いた。
 労働者の存在が現在の社会の基礎を支えたという見方もできるが、
 そういった人たちに特別の退職金などはないのか?

「残念ながらそういうものはないが、ご指摘いだたいたポイントは重要なところ。
 日本ではまだ怠惰な人たちというイメージも根強い」

Q,NPO間や政府との間でのネットワークはないのか?
「そういう動きはあるが、ラディカルな団体もあれば、行政協調型の団体などあり、
 なかなかネットワークを組んで協働することは難しいようだ」


◆フィードバック

質問がある程度でたところで白波瀬さん、平川さんへ感じたことをフィードバックする。

ノト
「ストリートチルドレンの活動をしているので興味があった。
 自分の国の状況と比べると恵まれているように感じたが、
 今まで見てきた日本の別の部分を見ることができた」

パメラ
「驚いた。しか
し、私の国ではホームレスの人はあらゆるところにいる。
 その場合、フォーカスできない。釜ヶ崎は集中しているので支援しやすい側面もあるのでは」

アリ
「自分の国と比べると貧困の状況は良いように思えた。配給もあるし。
 またマチが汚れているという印象も受けなかった。」

ファイサル
「日本にもこういうところがあるのだと思った。
 生活保護による財政負担を計算したが、170億にもなる。巨大な予算だ。
 これがいつまで続くのだろうか。将来の課題と言えるだろう。」

ヤダブ
「自分の国にはホームレスは少ないが、釜ヶ崎の貧困の度合いはひどくないように見えた。
 しかし、日本の通常の生活レベルと比べると厳しいものを感じるだろう。
 精神的にも大きな疎外感を感じるように思う。日本にとっては大きなチャレンジだが、
 政府とすれば人数も少ないので無視できるレベルでは。NPOにとってはそうではないだろうが」


というようなコメントがありました。
そして最後に平川さんから「短時間によく理解されている。確かにホームレスと一言で言うが、
その背景はさまざあり、ホームレスと言う一言ではくくりきれない。私は刑務所から出てきた人の
その後の研究をしていて強く感じる。次はぜひみなさんの活動地に行ってみたい」とコメントいただきました。

また日本人参加者のともさんから「今まではホームレスの人は怠惰な人という印象もあった」と
コメントがあり、日本での釜ヶ崎の位置づけを感じてもらえたのではないかと思います。
月曜日は釜ヶ崎のふりかえりから再開です。
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