2010年11月24日

THE先祖がえり

◆what is thisから個人のストーリーに迫る

今日はまず再度what is thisから個人の深いストーリーに入っていく練習を行う。
二人組みでやりました。

パメラさん→ともさん
「ともさんは自然は好きだけど、昆虫は嫌い。
 いつから嫌いになったか聞いて言った。幼稚園のころは大丈夫だったが、
 その後、受け付けなくなったそうだ」

ヤダブさん→ノトさん
「ノトさんのエントリーポイントは簡単。2年前から髪を伸ばしていた。
 ストリートチルドレンとの出会い。家での問題から家を出てきた子どもがいた。
 私が勤めている組織のハウスに一度は入ったけど、自由を求めてでていった。
 その子をみつけた時に、ノトが髪をきったら戻るって言って来た。
 その頃はロングヘアーだった。交渉して少しだけ残してもらった」

ハイロ→坂西
「カメラ。カメラについている泥を聞いていた。ネパールで転んだときのもの」

ここまではうまく聞いてきたが、その後、別の話題へ。おしい。

坂西→ハイロ
「靴から。靴かと思ったらブーツだった。フィールドに行くときにバイクでいくそうだが、
 3〜4時間かかるそう。その際に足をエンジンの熱から守るためにブーツだそう。
 なんと彼は5つも持っている。もちろん寒いときにも重宝するそう」

ここからフィールドでの仕事について聞き込んでいこうとするも失敗。

ワーク後の八木さんのコメント
「最初の頃に比べると尋問のようにメモをとったりしていなかった。
 またインタビューの際の距離も近づいており、自然な感じになっていた」


次にCommunity Base Issue Analysisの話へ。
最初にやったコミュニティの機能。human-nature, human-human, human-sprits,gods.
についてのpast, now, futureを考えていく。場所は水俣で訪れた大川コミュニティ。

グループを二つに分け、まずは個人作業で書いていく。
この途中で昼食休憩。

昼からグループ内でシェアをして全体に発表。
私達の仮説にもとずく未来から問題、課題を探していく。
そして解決のためのプランを作っていく。
ミクロからマクロへ。

問題が見えたところで、その問題をどうコミュニティでシェアするか。
どのようにコミュニティの人に問題だと気づいてもらうか。
Make awarneceをどうもたらすか、ということで同じグループで議論する。


僕が所属したグループは大川の課題から森林を選択。

議論の推移はこんな感じ。

まず人を集めよう。どうやって。コミュニティの人にプレゼンしよう。何を。
森の問題の写真だ。どんな写真。マルチメディアでPPTをしよう。
それから森林局から人を呼んできて対話をしよう。新しいインプットで問題に気づくだろう。
それからアクションプランを作っていけばいい。。。。

ということで今までやってきたことは?という感じの見事なまでの先祖がえり。
上記の対話にしても、中身はレクチャーをイメージしている。
対話の中身が重要では?どのような対話を?と少し口出しをしてみたが、
どうやらある程度のインプットか対話のミーティングをすれば住民は気づくと考えているよう。
もちろん、言葉ではイニチアシブとかでてくるのだが、どうも外部者主導。
おそらく日常の業務に近いだけに先祖がえりしてしまっている感じ。
そういう活動の経験がない日本人参加者ががんばってはくれていましたが。

もう一つのグループも似た様な感じで、どのようなアクションプランを作るか、
ということに執着し、外部者主導型だったようです。
コミュニティによる気づきがなければ行動変化は生まれないと思うのだが。

ちなみに森林グループは、下記のような感じ。
1.gathering community people
2.presentation case study
3.Dialogue(lecture)
4.Action plan
5.Dialogue


お互いのグループによる発表の後、
長畑さんも改めてIf I hear it, I will forget itを再度シェア。

発表の際にはこれでいいのか、という感覚もあったりして、
自分達のプランについての疑問の声もあり、感じてはいるようでした。

それらを受けて長畑さんがまとめに。
長畑さんが「今日最初に何をやった?」what is this。個人のストーリーを聞いていった。
そこから始める。コミュニティでも同じ。
興味をもってもらうには、自分達のコミュニティから始めるのがいいのではないか。

今日の長畑さんのまとめは感動的だった。
今までやってきたこと、ミクロからマクロ、個人レベルからコミュニティレベルでのつながり。
それが一瞬で繋がるものだった。

今までやってきたwhat is thisから個人のストーリーを聞いていくことを、
コミュニティレベルでもやる。そのことでコミュニティの人に気づきと関心、興味をもってもらう。
そのことでコミュニティに主体をもってもらい、活動へとつながっていく。

が、研修員の集中力は残念ながら切れていたよう。
長畑さんが「私達に何が必要か」と問いかけたときに間髪おかず「休憩」と言う声が。
う〜ん、惜しい。

ともあれ、モジュール1とモジュール2で、対話術にフォーカスし、マクロレベルで何をやるべきか考えてきた。
習熟度はばらつきがあるが、イメージの共有化はできている。
そして、今日コミュニティレベルで何をすべきなのか、何が考えられるのかをやってみた。
結果は先祖帰りだったが、モジュール4でミクロとマクロのつながりを考える上で、
とても良い一日となった。

今日の一日で先祖がえりしてしまった、ということに気づいてくれていれば良いのだが、、、、。
12月6日(月)からモジュール4が始まります。初日はスーパーピンチヒッターの中田さんです。

明日からは三輪敦子さんによるモジュール4です。サブファシリにはAMネットの堀内葵さん。AMネットコンビです。
明日からの様子はおそらく下記のブログで紹介されますので、興味のある方はどうぞ。

http://am-net.seesaa.net/

2010年11月23日

水俣のふりかえり

◆水俣でのスケジュールをふりかえる

今日は水俣のふりかえりをする日。
まず長畑さんから「recall memory minamata`s Field work」をしよう、という
話があり、ハイロさんがボランティアで進行役を務めてくれることになりました。

まずスケジュールについて、初日の移動日からかなり詳しく始める。
何時に集まって、何に乗って、何空港に行って、何を見たとか、、、、

そしてその調子で水俣でのセッションに入っていく。
ここも資料やメモを見ずにどんどん進めていく。

そしてできたのが、これ。4日分がホワイトボード3つ分になりました。

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インパクトが強かったのはやはり初日の薄原、遠藤さんの怒りと、
Asking question to the air、研修員の言葉そのままです。
他にも地元学における研修員の役割(風の人か土の人)における
遠藤さんと坂西の議論の対立など、意外なことを覚えているものです。
ここは関係者の調整不足だったのでちょっと恥ずかしいですが。

他にも食事のこと、コミュニティでの地元料理、出してくれたお茶などは
強いインパクトがあったようです。手作りという点が。
やはり人間食ですね。あと「水俣だから魚を食べるのだと思っていた」というコメントも。

一通りスケジュールのrecall memoryができたところで、
長畑さんが「what is important time or place?」ということで、
それぞれ出してもらいました。

・初日の薄原(事実質問失敗体験)
・吉永理巳子さんの話(水俣病被害者の話)
・ごみ分別見学と実施
・コミュニティでの昼食
・写真をとること
・あるもの探しのプロセス全部


◆経験を分析する

次に長畑さんから週末の話が。
実家の町を歩いたという話。それを分けると下記の4つになる。

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1.Fact,
2.Feeling, Perception
3.Lessons, Learning
4.Plan to action

「これが経験をふりかえるプロセス」という長畑さんの導入があり、
水俣での経験を下記の3つの視点でふりかえりことに。
一人では難しいので、ペアでお互い聞き会うことに。

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Experience
・Fact (what I observed, heard, touched, tasted, smelled)
・Thought, Feeling (What I thought, What I felt)

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Reflection
・Lesson ( It should be, It is important)
・Will (I want to improve, to change)

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Questions-remain

それぞれ聞き会った後、感想をシェアリングして午前中終了。
それぞれのfingingから。

アリさん
「ごみ分別。organizeされていた。分ける作業など。
 自分の地域では難しいかもしれないが、
 重要性に気づくことから始めることができる。
 ただ大きな課題はどのように理解するか、ということ」


ハイロさん
「薄原コミュニティ。初日に行ったところ。
 グループで行き、たくさん質問をした。そのことにより混乱した。
 ショックを受けた。どのように質問できるか。時間が短かった。
 グアテマラで定型的な調査票を作っている。人口やリーダーの名前など。
 コピー&ペーストしているよう。きちんと聞き取ることが重要だと感じた」


ノトさん
「大川コミュニティ。有用植物などいろいろあった。
 村丸ごとでは女性の参加などを知れた。
 吉本さんから話を聞いたときはツーリズムの話かと思ったが、
 エンパワーのプロセスであることが理解できた。
 またasking simple questionの重要性も理解できた。」


ヤダブさん
「絵地図づくり。あるもの探しの前に事実を集める。
 絵地図そのものが語りだす。発見はいろいろあった。
 灌漑の水車など。ネパールでは人力、ここでは水力で自動など。
 特にコミュニティをエンパワーすることは発見。
 住んでいる人は住んでいるから全部を見れていない。
 絵地図は誇りを与えることができる。自分の組織でシェアしたい」


ファイサルさん
「ごみ分別。コミュニティでやっている。
 自分のところでも水俣のようにできると思う。
 またコミュニティにも還元されている。
 住民の興味をひくことが大事」

パメラさん
「吉本さんの話。彼は経験と知恵がある。
 コミュニティを歩いていて人に会わなかったのも驚き。
 また質問の作り方についても勉強になった」

なっしぃ
「あるもの探し。神社、木、薬草、いろいろ見つけた。
 ただ今回はプレゼンしただけ。分析していない。
 何を見つけたのか。花を見つけた。観賞用の花。
 中村さんが妹からもらったらしい。その関係を聞きたい。
 自分達のためにももっと分析をしたい。
 どのように新しいものを作るのか。外部者はどこまで関わるのか」

とも
「吉永理巳子さんの話。差別されていた、患者なのに。
 小学校のときに学んだ。みんな知っている。でも水俣の人は語ることができない。
 なぜだか理解できないが、広島でも似たようなケースがあるそうだ。
 どのように差別がおこるのか」



◆モノについて聞き合う

午後から。「薄原での混乱したそうだけど」という話から。
長畑さんとしては、organizeの問題だけにしたくなかったそうで、
薄原での質問を一つずつ思い出していき、具体的にどういう別の質問があるのか、をみんなで検討。

「次の質問はいろいろな方向性がありうる。さてどこに行く」と問いかける。
するとパメラが「何を知りたいかが必要。そしてそこにガイドしていかないと」。
「いろいろなことをストーリーもなく次々と質問したらどうだろう?」、
ハイロさん「聞かれたら退屈に感じると思う」と長畑さんが次々に引き出していく。

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そして長畑さんから「ペアで相手のものについて聞いていくワークをしよう」と提案。
するとハイロさんが提案「みんなの前で二人が質問を聞きあうっていうのはどうだろう?」。
ヤダブさんが「いいけど、みんなの前でやるのは緊張するのでは」という意見があり、
長畑さんが折衷案を提案。「提案してくれたハイロさんにやってもらおう。もう一人ボランティアは?」ということでパメラさんが名乗りでてくれた。

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次に3人一組で聞き合う。一人は聞き役、一人は聞かれ役、一人は観察役。
僕はヤダブさん、ファイサルさんとのペア。偶然、水俣でのグループと一緒。

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最初に「what is this」から入らず、挨拶の後いきなり「あなたの仕事は?」から
スタート。しかもヤダブさん「あなたは先生だったよね?」というところからスタート。

その後、空中戦に突入。どうしようもなかったので「最初に戻ろうか」と言って、
再スタート。ヤダブさん今度はファイサルさんのメガネからスタート。
いくつかの事実質問をしていくが、いつのまにかメガネに至った症状などについて聞き出す。
ネガティブな話題だけにファイサルさんも口数少なめ。
が、ヤダブさんが「私も同じ問題をかかえている」と言ってから、話が深まりだしました。
自分を語る、共感を示すというのは重要ですね。

全体でシェアリングして終了。

今日は具体的に会話を事実質問でどのように展開するか。それには仮説が必要など、
具体的に長畑さんが話を進めてくれたので理解しやすかったです。

あとファイサルさんが「先入観をもつとだめだと教わっただろう」と言っていました。
ここには少し混同があるように感じました。確かに先入観を持って、思い込みの上に聞くのはだめだけど、仮説を持って聞くことは必要。そこが混同されており、聞く前にはとにかくフリーハンドで
「これは何」から聞かないと理解しているところもあったようです。

明日は「仮説の作り方から」です。

2010年11月19日

地元学、あるもの探し実践!

◆あるもの探し、オリエンテーション

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水俣FW最終日、今日は地元学におけるメインのワーク、あるもの探しの実践日です。
朝、大川に出発し、予定時間よりも前に大川村丸ごと生活博物館、ループ亭に到着。

まずは大川さんによる自己紹介と村丸ごと生活博物館に関わったきっかけを語ってもらう。
その後、地元学のオリエンテーション。

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今回は地元学、あるもの探しのやり方を丁寧に行う。
まずラッキーなことに案内人の人が3人も来てくれたので、
研修員6人を3グループに分ける。

次にやり方。まずここ数年のカメラを使わない、というやり方をあえて放棄し、
カメラの使い方を導入。一言で言えば、カメラにとれないものは聞かない、ということ。

これは初心者用にカメラにとれるもの、つまり目に見えるものを聞いていく、
それに集中するということを簡単にするためのもの。
こういうカメラの存在意義にようやく到達しました。

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そしてメモの取り方。メモは全員が取ること。そして日本の名前を記録することを喚起。
それは、地元の人にフィードバックするためであり、地元の名前につまった知恵や歴史を
たどるためでもある。

次に外部者の役割として驚くことの重要性。ごみ分別とおなじようにセルフエスティームを
上げる効果があることをシェア。

他にも、引き出すことの重要性、成果物は地元に残すこと、地図の使い方などを伝える。
最後に初日に事実質問が崩壊したことを受けて、チーム内でそれぞれ戦略を作ってもらう。
一人が何度か続けて聞いていくのか、それとも同じテーマについて聞き込んでいくのか、
それぞれのチームでやりやすい戦略を考えてもらった。


◆あるもの探し

坂西はヤダブさん、ファイサルさんの組のリーダー役に。
地元案内人との調整が主な仕事。

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あるもの探しは地元学のエッセンスを体感できるワーク。
今回は3つの質問とカメラの使い方がテーマ。

この二つはある意味初心者用。
カメラに取れないものについては質問しない。
モノについて聞くときは3つの質問をする、
ということを意識することで事実質問を身体に馴染ませる。

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カメラにとれないものとは、村の人口や、しきたりなど。
もちろんものからそこに入っていくことはある。
しかし、あくまでもミクロからマクロへ。

例えば祭りの話が出たときに
「その祭りには村の人の全員が行くのか?」
という質問がでましたが、これまた何を聞きたいかよくわからない。
少なくとも「今年、あなたの家の人は何人参加したか」とかだと思うが。

という風にたまにそれることもあったが、
基本的にはカメラと3つの質問がうまくいっていた。

これは何、いつ、どこで、誰のもの、どのように使うのか、
誰が作ったのか、素材は何で作っている、、、などなど。

ただ惜しいな、と思うことも。
例えば田植え機。
これは何ですか「田植え機です」
これは何に使いますか「田植えです」
これは誰のものですか「数世帯で所有しています」

といい流れで来ているのに、ここで質問をやめてしまう。
さらに聞き込んでいけば、数世帯の所有のからくりから、
村のリアリティが浮かび上がってくると思うのに。

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こちらが提示した3回聞くということはクリアーしているが、
その先が繋がらないのが残念なところ。
その先を聞くことで何かが見えてくるのに、と感じました。

とは言うものの、あるものを探す、あるもの探しとしてはうまくいきました。
アウトプットが楽しみです。

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◆昼ごはん

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昼ごはんの大川の女性による特別料理。
じっさいは家庭料理としていつも食べているもの。それが大切だと考えています。
ちなみに坂西は今日の昼を楽しみに朝食を抜いてきました♪

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99%村でとれた食材という地元料理です。
ベジタリアンのパメラさんも大喜びでした。

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◆インタビューセッション

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このセッションでは、少し自由に聞きたいことを聞いていく。
ある意味、リフレッシュタイム。

ただそれぞれの質問は事実をきこうと4Wを中心に質問を組み立てていました。
特に「いつ」ということを意識的につかっているように感じました。

ただもちろんパーセプション質問も。
例えば「この活動を始めてどのような変化があったか」
「外国人が来たら目を合わせないようにしてきたけど、今は目を見て話ができるようになった」など。
応えるほうが上手ですね。

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◆共有化

遠藤さんの指揮でそれぞれ共有化と絵地図の作成に入ります。
まずはそれぞれ印象に残ったものを少なくとも5つ上げる。
その後、それを共有化。

それから写真を使い、それぞれテーマを設定し、
絵地図を作っていく。

いきなり写真を切りだすグループ、
カテゴライズに苦労するグループ、それぞれでした。

発表はコミュニティの人々に対して。

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グループ1、印象に残ったのは味噌。

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グループ2、印象に残ったのは肥溜め。

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グループ3、印象に残ったのは観音堂


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終了後は成果物を持って返らず、地域においていきます。



◆最後のリフレクション

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最後に短い時間だけどふりかえりを。
僕が急いで開始しようとしたらヤダブさんから
「ふりかりもいいが、まずリーダー役から評価を聞きたい」との意見が。
意外なコメント。まじめな今回のグループを象徴しているよう。

遠藤さんに話をふったところ「初日はどうなるかと思ったが、
今日の質問は良かった。あるものを聞けていたと思う」とコメントしてくれた。

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ハイロ「良い経験ができた。実際に事実質問をするときは混乱した。
    しかし、今日はリラックスでき、良い質問の訓練になった。
    事実の重要性について気づくことができた」

ヤダブ「今日の時間をくれてありがとう。練習ができた。
    あるもの探し、新しくはないが使える。
    特に地域を調べることはやっていたが、共有と発表の仕方が使える。
    地域の人をエンパワーするのにはベストの方法だ。
    初日は難しかったが、自分の地域でもやりたい。
    ただ今日はまだ二日目。練習していくことでまだ上達するだろう。」

ノト「すべての人のありがとうと言いたい。
   良い経験だった。あるもの探し。
   シンプルな質問から、地域の現実を見れた。
   自分の環境のことも考えた。小さな現実から大きなことも観れた。
   特に女性をどのようにエンパワーするか勉強になった。
   女性は以前は個人で料理をしていたが、集まることで力になる。
   自分の地域でも応用していきたい。
   まだうまくできないけど心配していない。中田さんも10年かかったといっていた」

アリ「最初に村で会った女性が歓待してくれた。イスラムの私の国ではそういうことはない。
   許可を求める必要があるので、印象的だった。
   初日はパーセプションしかでてこなかったが、今日は事実に基づいて質問ができた。
   吉本さんの3つの質問について集中できた。間違いもあったが、ステップバイステップ。
   事実、目に見えるものをにフォーカスする。これからは自分で練習できると思う。
   あるものとあるものをあわせて新しいものを作る、というのも新鮮だった。
   コミュニティをエンパワーすることも学んだ」

ファイサル「吉本さんのコンセプトはおもしろかった。地元学の影響について。
      今すぐ言葉では表現できないけどよかった。
      特に不平不満を言わないこと、何もないといわないことなど、学びだった」

パメラ「教室は違った。あるもの探しをしてエンパワーするということ。
    実践できたと思う。自分の国でもやってみたい。
    印象に残っているのは中村さんの笑顔。本当に素敵だった。」

朋実「訪問者に対する笑顔が印象的だった。本当に感謝している。」

夏波「朋さんと同じ印象を受けた。スキルに関してはシンプルな質問の重要性を学んだ。
   次にどのように上達するからは、具体的に質問についてリーダー役の人に聞きたい。
   どの質問が良くて、どの質問が悪かったのか」

芳田「最初の日、質問はあまりうまくなかった。しかし吉本さんのレクチャーのあり、
   よくなった。満足している。」

大川「大川の女性の笑顔が印象に残っているという話があった。
   男性の笑顔も見てほしい(笑)。これからは笑顔の大川、とでも言おうか。
   みなさん、今日は来てくれて本当にありがとうございました」

2010年11月18日

吉本地元学と水俣病患者の話

◆吉本地元学

水俣FW二日目。
今日は地元学の提唱者、吉本哲郎さんから話を伺う。

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地元学で目指すこと
1.人が元気なる
2.自然が元気になる
3.経済が元気になる
  ・経済の元気は3つある、お金、協働、自給

自分達でしらべる力をつける。ものをつくる力をつける。
ないものねだりをやめて、あるもの探しを。

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次に具体例として村丸ごと生活博物館の話をしてくれた。
村丸ごとは予算ゼロの活動。

村丸ごとをするためにあるもの探しをした。
まず、写真を撮る、そして質問するときは三回聞く。
1.そのものが何と呼ばれているか
2.何に使うか
3.他にはどう使うか

5000人以上の人が国内外から来たが、
それは世界初で、予算がゼロだから。

成果としては、おばあちゃんが元気になった、村がきれいになった、
ものづくりが進んだ、など。

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いつ、なぜ、これらの活動を始めたか。

以前は農林水産業にたくさんのお金を使っていた。
しかし、村は元気になっていなかった。
お金、時間、労力を使ったにも関わらず。

そこで農業ではなく農村を。林業ではなく山村を。
漁業ではなく漁村を元気にしようとした。
元気村条例を作った。

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頭石の勝目さんという人が、説明しに来てくれと言ってきた。
「私は最初に5分、良い面を話した。
 それから悪いことの話をした。悪いことはない。
 1.お金をだせとは言わない。2.仕事をしろとは言わない。
 3.勉強しろとは言わない。デメリットはないことは話した。
 最後にいやだったらやめたらいいといった」

村の人は、役所からお金がこない、だから気楽だ、と言った。
結果、笑顔がでてきた。人が元気になった。

私は水俣病の受難者に学んだ。
・海の者と山の者がつながればまちはどうにかなる。
・人は変えられないから自分が変わる。

水俣も世間は変えられないから水俣が変わった。
ないものねだりをやめてみんなで足元にあるものを探す。
それが地元学。愚痴から自治へ。

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あるもの探しのあるものとはリソースではなく、existence。
リソースだと選別してしまう。価値のあるものとないものに。
あるものはnegativeでもpositiveでもいい。

よそにあるものとないものがある。
そして、どこにでもあるもの、こまっているもの、
すてているもの、あまっているもの。

地元学は時間がかかる。それは人が育つ時間を必要としているから。

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◆チッソ見学

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チッソの見学。相思社職員と一緒なので中には入れない。
が、まぁ入ってもたいしたことは聞けない。

外から説明を交えつつ見学。
チッソの歴史や製品、今の経済状態など。

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そして現在の排水溝も見学する。

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◆みかん農家、田上英子さんの蜜柑園訪問

空き時間に蜜柑園訪問。
僕の水俣のおばあちゃん、田上英子さんです。
82歳。今も元気にみかん作りに励んでいます♪
実は水俣病で苦しんでいますが、そんなそぶりは見せません。
いつも笑顔でとっても楽しいおばあちゃんです。

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みかんちぎりもさせてもらいました〜

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◆ごみ分別の意味

遠藤さんがごみ分別について説明。
今日の最後に見学する予定。

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ごみ分別の説明と経緯を一通り話した後、
成果の話。

1.リサイクルして販売。地域にもお金がやってくる。
2.水俣病で壊れた近所づきあいが復活。
3.先進的な活動だったのでよそから褒められた。
  水俣病で卑下された水俣が褒められたのは始めて。

最後の3が重要で、水俣は誇りを取り戻した。
地元学の活動の一つと言える。


◆水俣病患者、吉永理巳子さんの話

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今回は吉永理巳子さんにきていただいてお話を伺った。
父や祖父を水俣病で失ったという話をしてくれました。

「初期の頃に規制をしていたらこんなには患者が増えなかった」
「水俣病の話ができるまでに40年かかりました。
 ようやく話せるようになってきました」

八木さんも通訳しながら吉永さんの悲しさが垣間見えたと話をしてくれました。
研修生も真剣に話をききいっていました。

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◆ごみ分別の見学

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今日の最後のプログラム。
コミュニティの人によるごみ分別の見学。

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実際にごみを分けている現場を見ました。
数も多いが、ボランタリィの選別が面白い。
パメラさんは「まだ使えそうなものがたくさん。
国に帰ったら売れそう」と言ってました〜

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途中で不法投棄のごみ問題で困っていたので、
良い研修と言うことでお手伝いすることに。
今日は最後に研修だけでなく、地域のお役にたててよかったです。

2010年11月17日

事実質問崩壊?

水俣フィールドワーク初日。

今日のスケジュールは下記の通り。

 9:00〜 オリエンテーション
10:00〜 水俣病歴史考証館の見学
11:00〜 地元学の導入、漁村散策
12:00〜 食事
13:00〜 水俣の農村を歩く。質問の練習


◆オリエンテーション

まず最初に月曜日のリフレクションを行う。
月曜日は中田さんが来てくれて、事実質問の練習を行ってくれた日。
ふりかえりでは、研修員がそれぞれに気づきを語ってくれたが、
それぞれにとてもよく理解していた。

観察の重要性、事実を聞くこと、Mのコミュニケーション、
WHY質問の危険性、生活者の現実に迫る、ミクロからマクロを考える、
これは何から始める、などなどの重要なポイントがでてきた。

坂西から一点だけ加えたのは、質問をする前に確認するという
中田さんからのメッセージ。これを最後に確認して終了。

それからオリエンテーションと自己紹介。
水俣でのメインリソースパーソンである、遠藤さんの自己紹介。
外部者として水俣にやってきたこと。受け入れ先のNGO、相思社が
外部者の集団であること、を説明。


◆水俣病歴史考証館見学

ここはいつも通り。水俣病による地域の崩壊、チッソの製品、
近代化の裏側であること、もやい直しの説明などを行う。
研修員からも水俣病に関する質問がいくつかでてきた。
今回多かったのは症状や発症閾値に関すること。ちょっと意外でした。

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◆地元学の導入と漁村

今回漁村へ行く時間がなかったので訪問。
地元学の導入を行う予定だったが、今朝のリフレクションが思ったよりよかったので割愛。
地元学における研修員の位置に一部行き違いがあり、混乱する。

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◆農村での質問の練習

今日のハイライト。
薄原という農村に行き、お茶農家の方と地域を歩く。

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ここでは「質問と観察の練習のときです。事実質問をしてみて下さい」ということでスタート。
しかし、始まってみると全く事実質問ができない。

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1年間の生産量はどれぐらい?年間通じて収穫できるのか?山の木を切るのに許可がいるか?
コミュニティの人は学校や保健所にいけるか?昨年の収穫量は?薪は通常、暖房と料理か?
木を切っている、ということは環境を保護する活動はしていないのか?
お米をつくるメッソドは?、、、、

という感じでパーセプションクエスチョン、もしくは目に見えないことのオンパレード。

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特に畑や田んぼを見て、誰のものか確認しない。一緒に歩いた方のものでなければ、
その人に聞いてもわからないかも知れないが、それを確認する質問はなかった。
また実物を見に行こうとすることもなく、空中戦が多かった。

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加えてあまり「what is this」から始まる質問もなく、
ついに遠藤さんが怒り爆発、「まじめにやらないと研修にならない。これは何ですか、
という質問を軽視していないか、こんな質問から何かがわかるとは思っていないように見える」と。

確かに研修員の態度によくない部分はあったが、what is thisを軽視しているわけではないので、
遠藤さんがひとしきり怒った後、坂西から「そうではない。思い込みで怒らないで、聞いてみましょう」
と発言。それを受けてノトさんが「軽視している訳ではない。だが6人居て、答える人は1人。
だから難しいのでは、今後は一人が聞いたら、そのことについて聞くようにしたほうがいいかも」と発言してくれた。

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それを受けて遠藤さんが「what is thisを軽視しているのは根拠がなかった。あやまる」と言ってくれた。
この辺りの柔軟性がさすが。個人的には事実質問で聞くことの難しさがわかればいいか、
と思っていたので、特に焦ることはなかったが、受け入れ先の相思社としては、
きちんと押さえたかったというイメージのギャップがあったようだ。

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そして最後に家を訪問させてもらいお茶をいただいた。
ひとしきりお茶農家さんの開拓の歴史を聞いた後、今日のふりかえりの時間を持った。

まずアリさんが口火を切ってくれて、事実質問の難しさに気づいた、と言ってくれた。
他の人も教室では理解していたと思ったけど、実際には難しかった、頭ではわかっていたけど、
という実践の難しさについていくつかあがりました。

他にも、案内人の畑に行きたかったけど遠慮した、食べてみたかったけど遠慮した、
同時に何人も聞くから難しかった、what is thisの後は目的を聞いてしまう、などの意見もでた。

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改善策としては、質問を組み立てないといけない、一人が聞いたらそのことを積み上げて聞いていかないと、聞きたいことを自由に聞いていってはいけない、というものがでてきました。

そしてヤダブさんが「今日はうまくいかなかったけど、初日だから心配していない」とコメントしてくれた。

坂西からも「確かに今日の状況、六人の参加者に一人のリソースパーソンという状況は聞くのに難しかった
と思う。3日目はグループに分けるよう予定している。事実質問は簡単に聞こえるが、やってみると難しい。僕は中田さんの元で一年以上修行しているが、まだよく怒られる。今日は多くの気づきがあった」とコメント。

途中はひやひやしましたが、結果的にはよかったです。信じて待つ、というのは大事ですね。
研修員はそれぞれに重要な気づきがあったようです。


◆関係者でふりかえり

最終的には良い方向に向かったものの、今日はいくつかの反省点がありました。
一つはリフレクションに惑わされたこと。それぐらい今朝のリフレクションは素晴らしかった。
それを聞いて、関係者は研修員は理解している、と判断してしまった。または期待が上がってしまった。
しかし、現場で実践できないことの落差に驚いてしまった。これがボタンの掛け違い。

中田さんが「言葉を信じるな、しかし人を信じろ」とよく言っているが、まんまと信じてしまった。
それで研修員がパーセプション質問をした時ににオーバーなリアクションをとってしまい、
日本人が全体の流れを壊したところもあり、反省。

しかし、最終的にはこれまた中田さんが言うように「すべてのことに意味がある」。
遠藤のさんの感情の発露も、ある種、受け入れ側が本気だということを感じてくれたようで、
その後の全体がピリッとするなどの効果もあり、研修員もそこからも気づきがあったようです。
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