2009年11月30日

コミュニティにおける女性、男性の状況

リフレクションはグアテマラのブレンダ、アフガンのアタイ。
まずペアを組む、そしてパートナーの似顔絵を書く。
その後、パートナーに質問する。好きな色や好みについて。
そして、もう一度似顔絵を描く。その違いをみる、というもの。
さまざまなセンスを使うことで、像が具体的になり、
パーセプションも変わりうるという話。

さて、セッション。先週の宿題について、それぞれ発表。

1.Where are women or men in your community
2.What do they do? (women and men)
3.How do listen to their voice
4.Do they any difficulties in listening to their voice or opinion

まずフィリピンのリチャード、レオ。
フィリピンはジェンダーバランスがそれほど悪くない社会、
ジェンダーにおける世界ランクも上位に位置している。

それを反映してか、「コミュニティワーカーとして働いていて、
情報を得るのに男女差を感じたり、難しいと思ったことはない」
と言ったような意見があった。だが、三輪さんが突っ込む。
それはリチャードが見せてくれた一枚の写真。
ミーティングの様子だが、前に座っているのは男性、女性は後ろの方に
少し座っているのみ。フィリピンにおいても男性が議論を支配するなどの状況は
ないことはないらしい。しかし、比較で言えば良い状況と言えるようだ。

そして、次はアフガンのアタイ。フィリピンからいきなりイスラム文化へ。
「村においては女性の8割は家事、残り2割は農業の手伝い。
 女性は外では働かない。なぜなら教育がないから」
「男性は7割は農業、2割はビジネス、あとは先生や働かない人もいる」

「女性とのコミュニケーションにおいては都市部では問題ないものの、
 農村部では直接話すことが難しい。夫や父親の許可がいる」

アフガンのケースには質問が集中。
「どうやって結婚するのか」「顔を隠している女性をどのように認識するのか」
「ソーシャルワーカーとしてどのような種類の情報を得るのが難しいか」
などなど質問が尽きない。
簡単に答えを記述すると、「親戚関係が多い」「名前や声」
「教育がないので、何が欠乏しているか理解していないこと」など。

ここで昼食休憩。

昼からはアフガンの続き、フェロスさん。
ネパールのディポッグさん。ネパールでも女性は低い地位に置かれている、
特に農村部ではそういう状況があると報告。
その後、日本人研修員。ゆかりがホームタウン、
広島の農村の状況を、あおいさんが先週末に行ってきた、
岐阜の農村での女性などの状況をシェア。

最後にグアテマラのブレンダ、ロサさん。
二人とも地域での活動、写真などを織り交ぜながらプレゼン。
ブレンダさんが、「女性と話したい場合は、女性グループと
男性グループを分けてからでないと聞けない」と指摘。
ロサさんのコミュニティでもほぼ同じような状況らしい。

ここで時間切れ。
三輪さん曰く「今日はこの発表で1時間ぐらいはかかるかな、
と思っていたぐらいだったんだけど」とのこと。
「今までにやってきた中で最も準備をきちんとしてきたグループ」
だそうだ。みな積極的な参加で、質問も続き、
5人を明日に残すこととなった。

新!マスターファシリテーター講座 第二回目


第二回目。前回欠席だった岡山のNGOスタッフの方も参加され、
定員いっぱいの9名が揃う。

まず、中田さんの事実質問。
「前回何を勉強したか覚えている?」
印象を聞くと操作するかも知れない。
知りたいからと言って、そのまま聞かない、とのこと。

・問題から課題へ

問題について話をしている時に課題と問題の違いについての質問があった。
中田さんは次のように説明。「細かい定義にはこだわらない。
問題とは困ったこと。問題を解決しようと試みる時に課題となる」

続けて「ここで大事なのは本当にこの問題は問題なのか、の『本当に』の部分。
課題解決のファシリテーションの第一歩は、本当に課題かどうかを
こちら側ではなくて、本人が確認すること」と指摘。

ここで中田さんが参加者に、何か課題はあるか、と投げかける。
ある参加者が「犬が散歩に行けない」と答え、この課題を取り上げることに。

中田「一番、最近散歩に行ったのはいつですか?」
参加者「昨日」
中田「事実として行けているね。その前は?」
参加者「一週間ほど前」
中田「それで困ったことは?」
参加者「犬が寝ないで夜吠えること」

上記のようなやりとりをやってみせる。
「一番最近」という核心に迫る質問の意味と
問題が課題であるかを確認するための術として、
困ったことを聞くと言う方法を伝授。
その後、以下のようにやりとりを続ける。

中田「いつから犬を飼っている?」
参加者「2004年4月」
中田「よく覚えているねぇ。誰が散歩に行くと決めていた?」
参加者「妹。」
中田「いつごろからいかなくなった?」
参加者「私が2年家を離れて戻ってきたらいかなくなっていた」
中田「妹さんが行くと最初に決めたが、どのぐらいの頻度で
散歩に行くかは決めていた?毎日とか、二日おきとか」
参加者「決めていない」

これだけのやりとりに事実質問のセオリーがかなり含まれている。
その後、セオリーをまとめたレジュメを配布。
今のやりとりをセオリーに沿って解説する。

上記、犬の散歩の件を他の参加者が一生懸命、解決をしようとして
色々な提案をしてしまったことに触れ、
「提案をしてはいけない、本人が気付くことが重要」とコメント。

その後、実際に練習しましょう、ということになり、
「改めたい習慣、直したい癖」、できるだけ人間関係にかかわるもので、
というタイトルで二人一組でワーク。

それぞれの感想は、「一応の解決に至ったが、提案してしまった」
「質問がでてこない」、「話をしている間にポイントがずれてしまった」
「事実を聞いていくのが難しい、フレーズを持つ必要性を感じた」
「一番最初に起こったことを聞かれて、気付きがあった」
「どうしても気持ちを聞いてしまう」「細かく聞けなかった」
「認識と違う角度で聞いてもらい、原因が違っていたことに気付いた」

最後に中田さんが「始めからうまくいくものではない。しかし、
私の経験から起点を聞くことは有効だと言える。」とコメントして終了。

2009年11月28日

水俣・地元学の映像

JICA研修の日本人参加者で、AMネット事務局長の堀内葵さんが、
下記HPに水俣研修の映像をUPしてくれました!
2009年11月22日の日付です。

http://am-net.seesaa.net/category/6158539-1.html

興味がある方はぜひご覧ください♪

今日は事務所に寄り、ちょっと事務仕事をする。

2009年11月27日

ジェンダーとSEXの違い

今日、中田さんは早稲田大学で講演。
対象は200人ほどの学生とか。
タイトルは「幸せってなんだろう?」。。。。いやぁすごいタイトル。
さすがの中田さんも少し困ってたかな?
6時の新幹線で神戸を出て東京へ。お疲れ様です。

さて、JICA研修はモジュール3の二日目。

リフレクションはフェルナンドとゆかりさん。
外部者役をまず選び、参加者の円をコミュニティに見立て、
そのコミュニティに来た、という設定。
外部者役の人は話しかけてみて、と進行の人に言われる。
しかし、なかなかうまくいかない。

そこで、村人役にイスの下を見て、と指示する。
するとそこにはそれぞれの役割が書いてある。
リーダー、職人、障害者、ソーシャルワーカー、ボランティア、女性などなど。
そこでもう一度、外部者の役の人に話しかけ見て、と指示。
するとリーダーにまずあいさつし対話が始まる。

コミュニティのそれぞれの役割を把握することが重要。
それを知っていればやりやすい、というワークでした。

それを受けて三輪さんが今日のセッションをスタート。
リーダーと女性、それぞれから得られた情報を挙げていく。
リーダーからの情報には構造などが多く、
女性には具体的なこと、主に家事のことなどの情報があったことがわかる。
みんなでその違いについて意見交換をする。

次に女性と聞いて思いつく言葉、男性と聞いて思いつく言葉をそれぞれ挙げる。

女性・・・長い髪、母性、感情的、高い声、かわいい、主婦、スキル、強い、地位が低い、
     うるさい、金がかかる、セクシー、話しすぎる、母性、生命、母、妊娠
男性・・・強い、ハンサム、支柱、筋肉質、強い、地位が高い、外で働く、ビール
     ホモセクシャル、独裁者、実践的、短い髪、よく働く、家事をしない

それをみんなで共有した後、三輪さんがいきなり女性と男性を入れ替える。
「入れ替えてもあてはまる?」と問いかける、
皆で一つずつ考えていく、よく働く、感情的、家事をしない、独裁者、金がかかる、なども
色々と意見はでたものの、最終的には入れ替えても問題ない、と皆で確認。

それでも残ったのは、妊娠、母性などのワード。
三輪さんが「これがSEX。残りはジェンダー。最近世間では混同されがちだけど、
きちんと押さえましょう。何かの申請用紙も本来ならSEXが正しい。
最近はジェンダーもあるけど」とコメント。生態学の考え方も紹介。

また「筋力に関しても平均を取れば男性が上かも知れないけど、
女性のオリンピック選手と男性の研修員を比べたらどっちが上?」と投げかけ、
個別に考える重要性をみんなで考える。
加えてジェンダーは文化、伝統、習慣、テクノロジーなどから来ている、とコメント。

午後のセッションはまず3枚の絵が三輪さんから渡される。
バングラデシュの若い男、老人男性、女性がコミュニティについて書いた絵。
どの絵を誰が書いたかをグループで考える、というもの。

それぞれに議論が白熱していた。
ある研修員は不機嫌になり、部屋を出て行ったり、意見を絶対に曲げない人がいたり。
うまくコンセンサスが得られずに妥協するグループ、対立を解消できずに
両論併記で発表するグループなど、それぞれ。

どうやらモノがジェンダーだけにそれぞれに確固たる意志があり、
対立に至ったそう。今までは声の大きい人の意見が通りがちで、
少し遠慮している研修員もいただけに、今回の混乱はとてもよかったように思う。
研修も半ば、それぞれの学びに向けてよいスパイスになってくれるのでは。

そういった状況を受けて、三輪さんが「コンセンサスを得るのは難しい?」と
投げかける。「どうコンセンサスを得た?」という質問にある研修員は「妥協」と一言。
「その時の気分は?」、「良い気分ではなかった。でも全体のために」との返答。
そのグループでは多数決を採用したようで、三輪さんが「コミュニティで議論になった時に
多数決と言うのは良い方法か?」とさらに問いかける。
その後の議論でマイノリティの意見が排除されるなどの問題がでてくる。
「参加型開発においてはプロセスが重要。全員が幸せにはなれなくても、
 できるだけ多くの人にとってより良い方法を考える必要があるのでは」

最後に宿題を提示して終了。

それぞれのコミュニティにおける下記の状況を考える。

1.Where are women or men in your community
2.What do they do? (women and men)
3.How do listen to their voice
4.Do they any difficulties in listening to their voice or opinion

今日はフィリピンのリチャードさんの誕生日。
皆で色紙にメッセージを書いてプレゼント。
ささやかにお菓子とフルーツでお祝い。
リチャードは「寄せ書きをもらったのは人生で初めて」と大喜び。

今日ではないけど、三輪さんも誕生日を迎えたので、皆からの
寄せ書きをサプライズプレゼント。リチャードのことは三輪さんも知っていたけど、
自分も祝われるともは思っていなかったらしく、思わず涙がほろり。

お二人にとって良い年になりますように♪

2009年11月26日

NGOワーカーのための課題解決力養成研修

今日は中田さんによる上記の研修の第一回目。
開催場所はJICA大阪。同じ建物に居ながら参加できず、残念。

研修は9団体、13名が参加したそう。
fact questionのレクチャーをして、それを組織分析に使用したらしい。
終了後のホワイトボードを見ると、SWOT分析も使ったようだ。
下記もホワイトボードから。

カーエアコンが壊れたらどうするか?
 窓をあける
 ミニせんぷうきをのせる
 買い換える
 修理する
 うちわであおぐ
 電車をつかう
 アイスを食べながら乗る
 車を借りる
 引っ越しをする

う〜ん、どういう展開があったのだろう。

参加者の中に企業出身の方が居たらしい。
中田さんが質問「会議に裏を取らずに資料を出したことがありますか?」
「いえ、ありません。突っ込まれたりしたら答えられないので」
中田さん「では、今のNGOでは?」
「・・・。あります」

その参加者の方は活動の進め方を再度確認すると言ったらしい。
他にも空中戦と地上戦の考え方を知り、
それぞれの所属組織の会議で空中戦が繰り広げられていることに
気付いた参加者が多くいたそうだ。

関西のNGOは組織力が強いとは言えない。
この研修で底上げができれば、相互効果で関西全体が元気になるかも。
次回は12月7日、最後だけでものぞきに行こう。
posted by taku at 00:00| Comment(0) | 中田講演関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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